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3.8 電気設備
電気設備の配電方式,主電源装置及び非常電源装置についてその概要を報告する。
3.8.1 配電電圧及び配電方式
配電電圧及 び配電方式の採用状況を図 3.11に示す。新造入級船 581隻の全てが三相三線あるいは三相四線非接地配電方式を採用している。
このうち動力系統及び照明系統にそれぞれA.C.440〜450V及びA.C.100〜115V を採用 している船舶は全体の約60%を占めている。三相四線配電方式を採用
している船舶は全休の約20%あり,その大半は東南アジアで建造された曳船である。
この方式には,動力用電圧と照明用電圧の2種類の電圧を変圧器なしに得られる利点がある。
コンテナ船と自動車運搬船の2隻(全休の5%)で動力系一統の一部にA.C.3,300V又はA.C.6,600Vの高圧を採用している。今後,船舶の大型化に伴いこの様な方式の増加が見込まれる。
3.8.2 主電源装置
主電源装置の種類と組合せ及びその組合せに対応したトン数別の隻数を表 3.18 に示す。
全ての新造入級船が主電源装置を2組以上装備しており、2組装備する船舶が202 隻,3組装備する船舶が347隻,4組以上装備する船舶が32隻である。ターボ発電機を装備する船舶は15隻あるが,全て総トン数100,000
トン以上の大型船であり,船種はLNG船、油タンカー, コンテナ船である。
船種別総トン数当たりの主電源容量を図3.12に示す。曳船は総トン数500 トン未満の小型の船舶が多数を占めているため,トン数あたりの主電源容量は大きくなっている。
コンテナ船の入級は37隻あったが, その全てでバウスラスターを装備しており,その容量は760〜3000kWである。ケミカル船では大半の船舶がバウスラスターを1台,
また容量が135〜250kWの貨物ポンプ用パワーバックを3台又は4台装備している。
一般貨物船は多くの船舶で2台又は4台のデッキクレーンを装備しており,そのうち2隻ではバウスラスターを装備している。LPG船は110〜230kW
のカー ゴポンプ,窒素ガス発生装置用コンプレッサー及び水噴霧ポンプ等を装備している。このよ う に負荷容量が大きい船舶は総トン数あたりの主電源容量も大きくなっている。
ばら積運搬船, 鉱石運搬船に関しては総トン数10,000トン以上の船舶が多数を占めている為,総トン数あたりの主電源容量は他の船種と比較して小さくなっている。
総トン数別の1隻あたりの主電源装置の平均出力と隻数を図3.13に示す。
トン数の増加に伴い主電源装置の容量も右肩上がりではあるが、特徴として総トン数50,000〜100,000トンにおいて急激に増加している。
これは消費電力の大きい設備(バウスラスター、冷凍コンテナ等)を有するコンテナ船がこのトン数帯に含まれるためである。
3.8.3 非常電源装置
新造入級船581隻中、非常用発電機を装備している船舶は417隻である。
そのうち,100kVA未満の非常用発電機をもった船舶が162隻,100kVA以上の非常用発電機をもった船舶が255隻である。
図 3.14 は非常用発電機出力を総トン数別に集計 したものである。総トン数10,000トン以上の船舶では、平均出力は総トン数によらず、ほぼ一定である。
総トン数10,000トン以上の船舶は、総トン数の増大に応じて、平均出力は大きくなっている。
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