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通信講習用船舶電気装備技術講座 [電気装備概論編] (初級)

平成16年度作成:B5判:98ページ

はしがき

   近年船舶の設備は益々近代化し、それにつれて複雑化しつつある。然るに船舶の設備の殆んど全部といってよいほど電気が関連し、電気艤装工事を必要とするものである。この意味において、本テキストは初めて船舶電装士を心掛けられる方々のための入門書として船とはどんなものかの概要を船体、機関、電気の3部門にわたって言及したので、これにより船舶の概念を修得されたい。

主要目次

1 船舶の概要

準拠すべき国内法規 海上における人命の安全のための国際条約 
船舶の分類  航行区域 漁船の従業制限 国際航海 
船舶のトン数の種類

2 船体部の概要

船の要目 構造のしくみ ◆船体の区分け 船の断面とその説明 
船の推進及びかじ サイドスラスタ、バウスラスタ、スターンスラスタ 
設備と電気関係

3 機関部概要

主機関の出力の種類 船の速力と主機関の出力との関係 出力とPS 
主機関 機関用及び雑用補機の種類とその用途 
機関室電気機器配置図とその説明 自動制御と遠隔制御 
機関の無人化と自動化船 重要設備

4 電気機器類

船用電気機器として具備すべき条件 電気機器類の配置 
電気機器 、電熱器類 照明器具、船灯、信号灯 船内通信及び警報装置 
計測、制御装置、航法装置 
GMDSS装置、防爆機器、 船用電線、 配線器具 
電気機器完成品の試験・検査

5 電気艤装設計

基本計画  艤装図面作成

6 電気艤装工事

工事心得 工事の実施

7 船殻工事と電気艤装工事との関連

艤装方法 用語の説明

8 電気機器の試運転と試験

運転前の注意 回転機の始動運転と停止の注意 
通信機器、制御機器、航海機器等の操作 鉛蓄電池

9 船内試験

係留中の船内試験 海上運転中の船内試験

10 船内保安

一般安全心得 火災予防 電気機器の取扱い及び電気工事心得