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用語と解説

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防火仕切りの貫通
非防水形貫通金物類で隔壁又は甲板を貫通したとき、その場所が規則上の防火隔壁である場合は、貫通金物類の内部のケーブル空隙を不燃材あるいは難燃性の材料を用いて充填しなければならない。貫通する隔壁又は甲板が「防火仕切り」のA級、B級などどのクラスになるかについて、十分認識しておく必要がある。防火仕切りの充填物として普通使用されるものは、難燃性かつ水溶性のもので、充填すると乾燥して固形状になる。

防食工事の目的
船舶に使用されている金属は、最も苛酷な環境におかれている。大気中にある金属には海塩粒子が付着し、酸化物となって腐食が進行する。また、海水中のものは伝導性の良い電解液に接しているので、電気化学反応により、金属の陽極部は電子を失って海中に溶け出す。また、鋼と銅合金あるいはアルミニウムなどの異なった金属が2種類以上接触して海水中に共存すると、異種金属間に電位差が生じ、局部電池が形成されてイオン化傾向の大きい方の金属が腐食する。これらの腐食対策として塗装や電気防食あるいは異種金属接触防止などの対策が必要となる。

防爆灯
タンカーのポンプ室やカーフェリーの車輌甲板など引火、爆発のおそれがある危険場所にやむを得ず装備する照明器具は、その場所の環境条件に応じた防爆形のものを装備する。防爆灯用スイッチは安全場所に装備しなければならない。灯具には特殊な錠締金具が使われ、スイッチを切らないと灯具の開放・点検ができないようになっている。

放送衛星 ( broadcast satellite )
地上の放送局から送られてきた電波(14GHz帯)を、いったん静止軌道上の放送衛星で受信し、決められたチャンネルの電波(12GHz 帯)に変換し・増幅し、再び地上に向けて発射するもので、1つの放送衛星で日本全国をカバーしている。