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用語と解説

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磁気あらし
太陽からの磁力線の変化により、電離層が地球的規模で影響を受け短波通信が数日間通信不能となる現象をいう。

磁気コンパス ( Magnetic Compass ) 図:磁気コンパスの外形図
磁石の性質を利用して地磁気から方位の基準を得て、船首の方向と物標の方位を測定するものである。ただし、地球の回転軸と磁極とが一致していないため常に偏差が存在する。

自動衝突予防援助装置 ( ARPA;Automatic Radar Plotting Aid )
レーダーは、電子プロッティング機能により、物標の検出と衝突予防にも使用されている。衝突予防は、他船などの物標の位置をプロッティングすることにより、その将来位置を予測し、危険かどうか判定している。これらの作業をコンピュータで自動処理するのが、ARPA (アルパ)である。

自動式電話機 図:自動式電話機の回路構成
現在最も多く使用されている電話で、自動交換機に接続して系統を構成し、ダイヤル方式によって呼び出し、通話するものである。自動交換機にはリレー式と電子式があるが、最近は電子交換機が多くなっている。 

自動針路保持装置 ( Heading Control System )
ジャイロコンパスや磁気コンパスなどの船首方位センサーと接続して、操舵装置(舵)の動作を最小にとどめながら設定された針路方向に船首を保持するものである。

シフトレジスタ ( Shift register )
保持されたデータを送り信号(シフトパルス)によって、同時に1桁づつ移動することのできるレジスタのこと。
ジャイロコンパス ( gyrocompass ) 図:ジャイロコンパスの構成
高速で回転するジャイロスコープに指北装置と制振装置を付加し、常に北を示すようにした装置である。磁気コンパスが偏差や外部磁界の影響を受けるのに対し、ジャイロコンパスはそれらに影響されず常に真北を示す。
主機駆動発電機
専用の原動機を装備せず主機(推進用原動機)によって駆動される発電機である。主軸から増速ギャやチェーン等を介して発電機を駆動し、そのまま船内電源として使用するものと、定周波装置(M−Gセット、サイリスタインバータ電磁カップリング等)を用いたものとがある。

主軸回転計 図:主軸回転計の構成、外形図
プロペラ軸や主機の回転数や回転方向を船橋、制御室などに表示するもので、積算回転計付のものもある。検出方式として、電気式(発電機式)と無接触式(近接スイッチ式)があるが、最近は無接触式のものが多く使われている。

主配電盤
主発電機の発生電力を船内の電気設備に給電する目的で電路の開閉・監視・制御及び保護を行う配電盤をいう。

周波数シンセサイザ ( frequency synthesizer )
シンセサイズ(Synthesize)とは合成するという意味で、一つの又は少数の高精度、高安定度の発振器により、これと同じ精度、安定度を持つ多くの周波数を合成していくことである。
周波数と波長
電波の波長を λ  とすると、周波数 f との関係は次式で示される。
  λ [m] = 3×108[m/s]/ f[Hz]
周波数変調 ( FM; Frequency Modulation )
信号波で搬送波の周波数を変化させる変調方式で、比較的広い周波数帯が必要で回路構成も振幅変調に比べて複雑であるが、雑音の影響を受けにくく品質の良い通信が可能である。

樹脂バンド (インシユロック)
非金属製のケーブルバンドは、金属製のバンドの補助的なものとしての使用が認められている。材質が66ナイロン、テフロン系の樹脂のものが使用されている。

心線識別
結線作業における誤結線を防止し、又、保守点検の便宜を凶るためケーブルの心線識別することが望ましい。その方法には、色別表示(粘着ビニルテープ又はビニルチューブを使用)、心線番号の利用、端子番号表示などがある。

心線さばき
線端処理した心線端子を整理して機器側の端子に順序よく導く作業を、心線さばきと云う。心線さばきは、心線端子の結線作業を容易にし、振動による心線の断線や端子締付部の緩みを防ぎ、保守点検を容易にする。

振幅変調 ( AM; Amplitude Modulation )
一般に、信号波を変調するには搬送波と呼ばれる正弦波が必要で、変調波の周波数は搬送波周波数によって決められる。振幅変調は、信号波に従って搬送波の振幅を変化させる方式で、必要な周波数帯域が少なくてすみ、回路構成も比較的簡単なので古くから用いられてきたが、雑音の影響を受けやすいという欠点を持つ。